にごころ

お手柔らかにm( _ _ )m

Outer Wilds: Echoes of the Eye をクリアしたゾンビの雑記

Outer Wildsをクリアすると呼吸難になるわけですが(定説)。

ありがたいことに感想をTwitterやらnoteにふせったーで探したり、ようつべでプレイ動画を出していただいてる皆様の(反応の)おかげで呼吸ができているのもあり、自分も一応残しておこうと思った次第。

書くまでもなく、「Thanks for Playing」を体験した方でお暇なら読んでください。

どちらともなく、自分用です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----- 配慮の壁 -----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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■はじめに

Outer Wildsの最初にして最後のDLCの内容になぞらえて、スライドリール方式(スクショのベタ貼り)で単に「このシーンがエモかった...」って顔文字添えて終わろうかと思ってたけど、プレイしていて考えさせられることが多かったので言葉にする。

(ホラーとかホラーとかホラーとかね)

 

言葉を読むという行為は書いた人との対話である、っていや当たり前のようだけど、DLCではシカ(囚人)と対話できるのは最後だけで、基本はすべて映像を観るだけ。

押井守の映画50年50本』を読んで意識したところではあるが、「映像は冷静な表現」というのを思い出した。

 

映像は、実は感情とほとんど無縁だからね。映像自体は、とっても冷静な表現なんだよ。常に客観性があって、言ってみればクール。これにどうやってパトスを吹き込んで映画にするか。僕の言葉で言えば「魂を吹き込む」。これは音楽にしかできない。

 

押井守の映画50年50本』1968 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト

 

Nomaiの残した言葉には、彼らの主観を感じさせてくれるおかげで、愛すべき先人としての像を勝手ながら抱いてしまってたわけだけど、今回の映像主体の演出では夢に潜り込んだ後のホラー要素も相まって、シカ(種族)を理解するきっかけが掴みづらかった、と感じた。

囚人と会った瞬間を思い出して欲しい、手を伸ばされて僕は普通にギョッとした。

 

ただ...その後の映像を介した、「彼らのその後」を共有したシーン

(BGM: Echoes of the Eye)

 

あの、エモさよ!!!!!はぇ〜〜〜〜〜ありがとう!!!!!!!!!

瞬間最大風速が凄かった、あのシーンはね...いい...(言葉にできない)

俺も虚空に叫ぶわ(書くことで)

 

クリア翌日の仕事中のbgmとしてずっと流したし、なんなら今書きながら流し続けてる。

 

 

(閑話休題)

 

 

衝動から先にエモかったことを書いてしまったが、

Nomaiと違ってシカを辿る旅路は、あえて理解を得られないように仕向けられている、と思ったわけです。

 

他の方も書いてたが、本編と先に進んでる際のディティールが違うというか、

Nomaiを辿る旅路は、

 世界を知る構図 = 自分の旅路 = もはや自然現象と化した、かつてのNomaiの旅路

になっていて主観的な経過の追い方(未来につながる方向へ)ができてた気がしたが、

 

シカを辿る旅路は、あくまでシカの選択の末路 を辿る以上の先はなく、埋め込まれた意図(悪意)という人工的な檻に囲われていて選ばされてる感じがしていた。

 

まぁ自然だの人工だのといった分類は『日本人の身体観の歴史』『身体の文学史』で齧った程度で、「意図を感じる」ことが予測できてしまうと抵抗感を感じる、人間の仕様だから仕方ないとして。

 

シカが宇宙の眼に抱いた『恐怖』 = 宇宙の眼の仕様(世界を再構築する)に近しい、言い換えるなら嫌悪感が進んでる最中纏わりついていたとも思う。

正しく良い結果が得られると思いながら先に進めさせたくなかったのかな...って感じ。言葉にすると、エンタメとして提供されているものとは思えないなw

 

ただそれがあるから、周囲に蔓延した『恐怖』を知りながらも先に進むことを選んだプレイヤーとシカ(囚人)は同志だもんねぇ...その暗さがないと成り立たないし、あのシカ(囚人)の咆哮があるわけで、いやほんと難しい。

よくわからないけど、感動したからマシュマロをダースで贈らせてくれ。(思考放棄テロ)

 

 

■副題: Echoes of the Eye について

DLCが発表されたときは、宇宙の眼と量子ゆらぎに纏わる何かか?いやどうやって話にするんだよ、とか思ってたけども。

終わってみるとタイトルの通りだったw

 

語るまでもなく、HearthianとNomaiを繋げた宇宙の眼の一瞬の鼓動、シカ(囚人)の選択。

いやほんと、確かに本編で眼の信号が途切れた、という記載はあったけど、そこからこの膨らませ方は半端ない...あの一瞬が今を紡いだと分かるエモのエネルギー大丈夫か?

宇宙が膨張して破裂しても文句言えないだろう。

 

ほんとに良かったのは、ここで知ることのできた事象は、紛れもなくOuter Wildsの世界の話であって、シカもOuter Wilds Venturesの一員だったということ。

宇宙は広いし、まだ見知らぬ同志がいるかもしれないけども、これ以上が考えられない美しい話だった。

 

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思い描いてた以上だったと思う。

 

 

■夢の話1(ホラーなところ)

クリアが1週間以上遅くなった要因。

祖父母の家が隣30m先で街灯なし、空気が綺麗(田舎の綺麗な言い回し)なのもあって、明かりが何もない時の暗さ(屋内・屋外)は知ってるんだが、屋外ですら明かりがないと一寸先は闇ってのはねぇ...無理です。

視覚と聴覚しかないからね。ガンマ値上げました。

というか人間の眼はもうちょい性能良いでしょ。Hearthianは4つもあるのにピント合わせられんか??

 

とまぁ思うところはあるけど、クリア後に考えるとゲームの一番の確信部分であり、シカの選択に何も言えない自分でもあったりする。

自分は怠惰なので、仮想世界で心地よく生き続けられるのはいいな〜程度だが、彼らは故郷を失い、未来がないことを知ってしまった故の行動なのよねぇ。

いやほんとプレイヤーの行動テロすぎるでしょ。唐突に部屋のブレイカー切って侵入してるわけだし。

 

書いててちょっと気になってきたけど、シカ(囚人)がそれでも!を思えた根拠というか匂わせというか、何かあったりしたんだろうか。

最後の台詞で昔は〜みたいなのはあったけど、それ以外あるのかな?後で調査しよう。

 

 

■夢の話2(仕様通りの設計です)

つくづくOuter Wildsの製作者は「世界」の構築が上手い、と感じさせてくれる。

初めは透明な道とかありなの!?と思っちゃったけど、いや確かにあれは物理世界のシミュレーション結果じゃないってだけで反論ができないw

 

物事の確かさを示す根拠は見えているだけじゃ足りていないのよねぇ。

ズル!って気持ちよりも、要件定義から理解して仕事を進めてください、という感じなので説明足りてないですか!ってなりがちな部下の気持ちになってる。

(事象に対する姿勢として、前提に合わせましょうというお叱り)

でも全部説明すると理解に近づいてくれないんだよね...難しいね...

 

 

■宇宙の眼の追加演出について

シカとの繋がりは墓荒らしとして描いたセンス、パナい。

3つの種族の思い出の火を落として、自分に問いかけさせる構図がほんと良い。

自分の火すらを落とした後の影、鏡にだけ映るシカの残滓、暗闇に向かい合ったことで知ることのできた、という感触と花を添える演出での弔いは美しい...強いて言うならカメラの角度的に墓と花と星を映してスクショさせて欲しかった。

木が重なってたり、そもそも縦に足りてない。ぐぬぬ

 

ちょっと思ったのが、鏡に映るシカは角が折れてないんだよね。

あれは宇宙の眼に絶望した時の長老?的な偉い人だったのかな?

 

あとシカ(囚人)と交わす最後のシーンの言葉が心に残った。

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「私たちの恐怖があなたの心を汚すことはないと約束することはできない。」

 

『恐怖』という理屈でなく本能に起因する衝動が誰かを傷つけてしまう。という引け目。自分たちがその先を望まなかったことへの罪の意識。分からんでもない。分からんでもないけども。

 

でもさぁ〜一人で階段先に上がっていって、一緒に川下りしたかった、なんて言って来るやつほっとけるかぁ〜〜〜???

うるせぇ行こう!(ドンッ!!!)以外に選べないでしょ...

 

 

■なお、懺悔

ここに、興味本位で一度、シカ(囚人)の真ん中の選択肢を選び、後悔して速攻でもう一回クリアし直したことを告白します。

UndertaleのPからGぐらいの気分の悪さだよ。俺が悪い。許してくれ。

 

 

■絵的にすこなところ(スクショだけ)

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自撮り

 

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運送中

 

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星は見えない

 

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キャンプファイヤー

 

■さいごに

作ってくれてありがとう、Mebius Digital