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ブルアカ Vol.3 エデン条約編 3章 私たちの物語 の感想

 3章後編の配信 → 読了から2週間近く経ったのに余韻が抜けきれないのと、26日のイベ始まると面白かった〜に風化しちゃいそうでなんか勿体ないから、なしてこう自分に刺さってるのかな〜という備忘録を残すスタンス。

 知り合いにやってる人居なさげだけど、念の為3章までのシナリオのネタバレやスクショを含めてまとめたいので、誤って開いた方はvanitas vanitatumってことで一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--- 配慮の壁 ---

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、ネットの隅っこながらも公開するのならば、

 

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■アイスブレイク的な

 ネタで「劇場版 ブルーアーカイブ エデン条約編 ~ 私たちの物語 ~」って書き込みをみたが、あれドラクエでいう「DRAGON QUEST Your Story」味があって笑ってしまった。ちょっとだけ不安になる。観てないんだよなぁ...評価で敬遠しちゃった悪い癖ががが。

 

 

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■ロールケーキ的な

 ローソンのうさぎがプリントされた縦細長ロールケーキ美味しかったことを思い出した。抹茶味とかもあった気がするけど、普通のしか食ってなかった気がする。

 あれならミカちゃんの口に押し込んでも...ヘヘッ...イイヨネ...(デスピサロの構え

 

 

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--- 閑話休題 ---

 

 

■はじめに

 読み終えた直後はなんか感動したぁ〜〜〜って衝動は置いといて、セイアやミカにナギサ、アズサもハナコもヒフミもコハルもアリウスも現代人もやられがちな合理性の罠(何でもかんでも客観視は不可能)に対して、ヒフミが示した未確定である未来はこれから描いていくという眩しさに少年漫画味を感じてた。(努力・友情・勝利)

 ただなんか感想としてルーが足りてない感じがあって、何を忘れてんだろーなーということで頭から読み返してた。大柴のことではない。

 忘れてたのは、プロローグのここの話。

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 ブルアカにおける選択とは、ルート分岐による並行世界のような可能性の話ではなく、「あなたにしかできない選択の数々」の言葉のとおり、個人が自らの意志で行動を成すこと(自由意志)を指している、と思ってる。

 この自らの意志で、というのが肝なのに、我ながら楽園の是非を問うテーマへの展開で収まりがいいからヨシッ!(現場猫)ぐらいにしか見えてなかったのは反省しておきたい。思い出したのはイノセンスを土曜に観直したからだけど。

 

 エデン条約編 2章ではアズサとハナコが主にそれを示してくれた。

アズサはキヴォトスの混沌を望まずアリウスからナギサを守ると決め、

ハナコは嘘と偽りで飾り立てられた世界の真実を解き明かそうと行動した。

 

 ではエデン条約編 3章ではどうだったのか?(長いので後編だけ)

 

 

■ざっくり後編の展開まとめ(補習授業部のみ抜粋)

 (前編)

 → アズサ アリウスに凸(1回目)、アリウスの目的を知る

 → アズサ ゲヘナとトリニティの砲撃に紛れ、逃亡する

 → ヒフミ, ハナコ, コハル トリニティ学園前にて、それぞれの持ち場に別れる

 → ハナコ シスターフッドにて指揮を執る

 → コハル 正義実現委員会 たらい回し(1回目)

 → ハナコ シスターフッドの分析結果から推理、自分では解決策がないことを悟る

 → ヒフミ アズサから呼び出され、感謝と別れを告げられる

 → アズサ アリウスに凸(2回目)、ペロロボムを起爆

 → アズサ 「私は......もうこれで、二度と......」のシーン(ツイッターのとこ)

 → (先生) セイアが未来を観ていないことを指摘し、現実に戻ろうとする

 → ハナコ クーデターを止めに行くも、ティーパーティに捕らえられる

 → アズサ サオリの無事を知り、立ち上がる(どうやって?)

 → コハル 正義実現委員会 たらい回し(2回目)

 → (先生) 起床

 → コハル ミカがティーパーティの主戦派にやられているのを守りに入る

 → (先生) やべぇ顔してる

 → コハル ミカの独白を横で聞く

 → (先生) 東奔西走 (時間の流れが?ゲヘナとトリニティを往復してない?)

 → (先生) ヒフミ, ハナコ, コハル トリニティ学園前にて、アズサを助けると決意

 → アズサ 古聖堂に向かいアリウスと対峙(3回目) 

 → アズサ アリウスにやられる→ヒフミ登場からアビドス参戦

 → ヒフミ ブルアカ宣言

 → (ry

 

 

■3章後編における補習授業部の選択について

 胸?に穴を空けた状態で年を越し、先生が動きだすのはエピソード16の最後の最後。

それまでの補習授業部は、

 アズサ, ハナコ : 行動を起こす

 ヒフミ, コハル : 行動を起こさない

と対極的で、主に2章で学んだ二人によってシナリオが展開される。

 

 アズサはアリウスが手に入れたユスティナ聖徒会の脅威を察し、サオリに告げられた(律儀)人殺しによる世界を救う道を目指す。

 ハナコも同様の脅威を察したものの、かつてのアリウスを知っているからか、対抗策が思いつかず膠着状態に陥る。

 

 予知が可能なセイアが語り部なのも相まって、さも未来は悲劇に収束すると言わんばかりに世界の悲惨さを味わわせてくれる。

 

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 決め手はアズサの決意を示し、ユーザーの涙腺を瓦解させた、ヒフミへの別れを告げるシーン。

 アズサの語る「本当の私」。そして、ヒフミが語る「普通の私」。

 

 アズサの覚悟は、後のペロロボムから分かるとおり、たとえ自らが元の暖かな世界に戻ることができなくても、大切な友達が生きている世界を守るという自己犠牲の精神だ。ただこの自己犠牲には後のヒフミが示すとおり何かが欠けている。

 アズサがこの判断に至った経緯は明確で、「人殺し」である自分は「普通」のヒフミと一緒には居られないという理由である。一緒に居るとヒフミにとっての「普通」、アズサにとっての「かけがえのない日常という奇跡」の光を自らが潰してしまうかもしれないという不安が彼女をそうさせたように見える。

 感謝を述べ終える際に見せるアズサの顔は朗らかだ。彼女にとって、補習授業部で学んだことはまぎれもない真実であり、「人殺し」である自分が同じ「人殺し」であるアリウスと対峙し守ることは善いことであり、その結果、ヒフミ達が「普通」に生きられるのならば、それは美しいことだからだ。

 これがアズサの取った選択。彼女が自分よりも大切に思えた価値のあること。

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 では対してヒフミはどうだったのか?

アズサの口から「人殺し」という言葉を聞いただけで身を強張らせ、「平凡で優しい」と言われる自分では何もできないと思い、先生やみんなとなら方法がある、としか言えず、自らを拒絶するアズサにこの場では何も示すことができなかった。

 ヒフミはキャラストでも語られるとおり「普通」「平凡」が強調されるキャラではある。ただ彼女の秀でる優しさは以下の発言からもよく分かるし、2章で模擬試験を作るために遅くまで頑張ったところやハナコへの配慮、他にもエトセトラで伝わっている。

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 エデン条約編と冠するとおり、ここでは居場所が強調される。

アズサが線引した居場所を乗り越える術を普通で平凡で優しいヒフミは持ち合わせていなかった。

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 自分的にはここが一番好きなところで、ヒフミは若干卑屈にも見えながらも、「普通」「平凡」という言葉を使い他者と比較し続け、それ故に彼女の世界は常に誰かと共にある。それが当たり前になっている。

 だからこそ、アズサに一緒に居られない、と言われたとき、ヒフミの中の当たり前が崩れてしまった。ヒフミには誰かと共に居られない世界なんて考えられないからだ。

 

 こういった自らの当たり前としている価値に対して疑う機会を得て、本当の願いは何なのか?を問いかけ、自らの信じる価値を更新し、それに基づいて行動すること。この工程があって、人は自らの意志で選択した、と言えるのではないだろうか?

 

 ヒフミの場合、ここまでで疑う機会を得るところまで来ている。次に必要な願いを求めるのに、名アシストをしてくれたのはコハルである。

 いやほんとコハルちゃん大成長すぎてほんと嬉しい。

だってこれが

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これである

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 コハルも3章後編ではずっと迷いに迷っていながらも、リンチされるミカを見て、自らの正義を思い出し、ミカを守り、ミカの独白を聞き、学び、それを友達に伝えられるようになった。ミカの独白のシーンの終わりでさらっとコハルの立ち絵だけ出して、ここにつなげるの演出うますぎでは?

 あと地味にヒフミにコハルが伝えるシーンで、ハナコが言葉を返しつつ、表情が柔らかくなっていくの凄い。ヒフミだけじゃなく、ハナコもきっと気づいたのよねぇ...

 

 と、ここまで来て、ようやくヒフミも覚悟を決められた。エピソード19である。痴呆症になった時に見返すリストに入れておきたい。

 

 ヒフミが願ったもの、友達と共にいるために更新した価値は物語を読むとそのまま書いてある。「普通」では共にいられないなら「特別」になってしまえばいい。好きな友達と好きなままで一緒にいられる、そんなハッピーエンドが欲しい。それだけのこと。

 ほんとここ声付きで素晴らしかった...cv.本渡楓さんの名前を覚えました。bgmのConstant Moderato(piano solo ver.) にスチルと相乗効果が半端ない。暗く、重々しい、陰鬱とした世界の中で、たった一人きりの願いだとしても、誰もが笑顔でいられる世界を望む。あまりにも眩しい...

 あと個人的には、このヒフミの宣言をセイアやミカがどんな表情で聞いてたのか?が気になる。

 

 アズサもきっとヒフミの宣言で気がついたはずである。何よりも祈りがすべての始まりだということ。

 

 この宣言の後、アリウスに先生が答えるなかで、プロローグの経験と選択の話の後にある「責任を負う者」について、話がつながってくる。ほんとエデン条約編まで込でブルアカ第一部完って感じよねぇ...いや信じてよい1年だった。素晴らしい。

 

 

■おわりに

 雑な感じになってきた、けど疲れたからよしとする。

なんとなくぼやぼやしてた衝動は失せたからいいんじゃが、アリウスが習った憎しみだとか、自由意志の重めなテーマが今後も来るんだろうな...と思うとわりともなくエデン条約以上の災厄は来るんだろうな感が拭えない。

 今んとこ一番不安なのユメ先輩の遺体がどうなったか?だけど、救いはあるんでしょうか...?