にごころ

お手柔らかにm( _ _ )m

今年こそ振り返ってみるテスト

 去年のBL●GTYを観て、来年は自分も振り返ってみようかなぁと思ってた年越し3時間前。間に合わなさそう()

とはいえリアルな話とか見返したときですらつまらないから、記憶を失ってももう一回触れたい作品だけメモる。なお、ネタバレには配慮しない。めんでぃーからな。

 

 

 

■2020年の振り返りメモ

・オクトパストラベラー (2月, 3月)

未だに何故あんな面白かったのかがわからん。

各1章までは死ぬほどつまらなくて攻略サイト観て早々にクリアしちゃおうとしてた。

とはいえそこでパーティチャットのことを知って、キャラの間の繋がりを脳内補完できるようになってから、8人の旅を意識できて楽しかった記憶はある。

効率的にはテリオン主人公が一番良いけど、トレサから反時計周りが一番しっくり来る。いやテリオン1話は流石に覆せないが。

 

2章からBGM『バトル2』の盛り上がるタイミングとBPが溜まってアレコレできるタイミングが合ってて、開放感マシマシで戦闘が楽しくなってきたのも良かった。

一番好きなのはハンイットで豪武将にした。オルベリクは剣一本だからルーンマスターで聖剣伝説3のデュラン(闇)みたく属性ばらまけるようにしたかったけど、流石にトレサが強すぎたので盗賊させてた。ナイフも刃物だしセーフセーフ。

 

裏ボスが裏ボスしてて、たしか3時間ぐらいかかって倒した記憶。

平均Lv.55ぐらいで飛び込んで58?ぐらいで戦ってた。第二形態の初撃で死にかけたのが一番焦った罠。8人の旅を1本に束ねるお話があって、旅が終わってしまった...感にげっそりしてた。

個人的にはハンイット4章のプリムロゼとのパーティチャットが好きだったので、旅してたついでに世界を救ってた、だけであって欲しさがある。8人の旅が目的みたいな。

小説版が最高で、テイルズのテントみたいなシステムで会話がもっとあったらときめきが止まらなかったのだけどももも。

 

ソシャゲでハンイットが出て叩かれてたけど、あれ多分8人の主人公を「英雄」扱いしないで欲しいからじゃないかなーとか思ってた。あくまでプレイヤーの分身だからな。

アイコン扱いにはしないで欲しかった。

 

引いたけど。引いたけども。ぐぬぬ

 

 

旅してぇ〜と思うきっかけになってたけど、逆に何をもってして旅してるって思えるんだろうな?とかを考えられるきっかけにもなってくれて、テッド・チャンの『息吹』読んだばかりだったから、自由とは...?みたいなことに興味が出るようになった。今もわからん。

 

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝(3月)

全人類見て欲しいやつ。

以前もDéracinéで思わず書いてしまったが、ジョーセフ…キャンベルが語った『永遠』の捉え方をこうもシナリオに落とし込んでるのを観て、私は非常に満足した。

本編の映画の話はしない。ネット民の評価の高さから音楽性の違いしか感じねぇ。

 

 

・劉慈欣『三体Ⅱ』 (6月)

中国の大作SF小説の2/3番目。歩きkindleの化身と化していた。(はた迷惑

宇宙外生命体が存在する、としたときに生じる宇宙像を描ききったスケールが半端なかった。いや思い出せと言われても、さっと出てくるのは墓に蟻が乗ったくだりからの最後の戦いがあまりに印象強すぎて、人類への震えを覚えた。あまりにかっこいい...

新年の楽しみの一つは3巻が出ること。ほんと楽しみやが。

 

 

・アンリ・ベルクソン『時間と自由』, 竹田青嗣『はじめての現象学』(3月~8月)

買うのは2019年に買ってたけど、一回読んでワカラン!で投げた奴。

ここらへんは三宅陽一郎『人工知能のための哲学塾』からの派生。

 

『時間と自由』が真面目に分からなかったため、思想を考える方法を知るのに→を読んだ。今でも分かってるとは言えないけども。

 

現象学から学べた点は主観と客観の扱い方と、人間らしい価値観の3軸(真偽, 善悪, 美醜)について。

ベルクソンから学べた点は、端的に言えば、人間の思考の中にも時間と空間が存在するということ。

 

前々からハマっていたものごとから離れると二度とかつての熱意?のようなものを覚えることがないことには疑問があって、そこが氷解しただけで今年はえらい(えらい)って感じ。

今まさしく月ごとに振り返るように、「かつては」質的な体験だったが、量に還元されていることで、俺はあのとき楽しかった〜を隅々まで思い出せていないということなのよねぇ...いや何を今更?とか思われるとアレだが、俺には結構衝撃。

この量的に捉えて、「比較可能」にするというのがネックで、ここが現象学の主観と客観の使い方が分かったおかげで先に進めた。なんでもかんでも客観視は不可能ってことがわからないとわからないというかなんというか。

 

ちょい気になるのが養老孟司『日本人の身体観の歴史』『身体の文学史』で語られてた内容の通り、これそのまま「モノコト論」?だったか、「型」の話と合致してる気がするのよねぇ。

思想があって社会がある、のは当たり前として、社会性を保つのに人間一人ひとりが量的に、誰かにも確認が取れる形でしか考えられないことに多分病める。

ヤンでくと伊藤計劃『ハーモニー』の通り、自由意志が要らないことに繋がっちゃうわけで、実際その通りなわけではある。

 

話はそれるが、今年の結論としては、自由意志は存在しない、でいいと思っている。

が、意識は社会の産物だとしても、意識を経由しないと魂というか核に触れる術を失うってのを危惧するべき話に次はなるはずなのよねぇ。

意識とか魂とかが何者なのか?ではなくて、ベルクソンが言ってる(気がしてる)通り、物事の相関を得ることが目的で、多様性とかいう何でもワードもN:1の関係で代替可能で生存的な仕組みのうえでの思考だと思っちゃうのよな。

私でなければ〜みたいな人から、私でなくとも〜とがスタンダードに変えられる日は、当分ないんだろうけど、その前に色々と終わりそう。

 

 

スカイ・クロラ (8月)

伊藤計劃が好きなんだけど、押井守は調査してなかった人。

ふと映画観て、前はつまらなかったのに今はオモローとなり、

機動警察パトレイバーを観て、設定資料集とかも読んだ。

押井守の映画50年50本』に手を出して、映画(というかコンテンツ)そのものは冷静な表現である、ということに結構感銘を受けている。

音楽あって、作品の中に時間の経過を感じることができるってのは意識してなかった話だった。

 

スカイ・クロラ自体は昨日も観たが、なんか好き。としかまだ言えない。

ざっくり言うなら、描かれる人の在り方に違和感がないところが好きなんだけど、イノセンスとかビューティフル・ドリーマーとか過去作よりも洗練されてるように見えるのよなぁ...扱ってるキャラやらは違うのに根幹がまったくブレてないのが怖い。

 

脱線その2だが、映画観たときの感想で、世の中の人はやれ俳優●●が〜とか車とかのオブジェクトの質の凄さに感銘を受けてたりするのがすごい。

ただその手の話をするときに引き出せることはすげぇなぁとは思ってるけど、どのシーンでこうだったから最高だったみたいな話が僕はしたさがあるけど友達いねぇからな...掃き溜めに書いてこ。

 

 

・Outer Wilds(10月)

思わずはてなに書いた程度に面白かった奴。

ほんと年末に取っておけばよかった...「労働」を実体化できたら腹パンじゃ済ませねぇからな。

ちょうどこの間、友人に会った時にも勧めてみたが合うと良いなぁ...

 

Outer Wildsの面白さも量的に考えるなら、Nomaiの謎っていう穴ぼこを一つずつ埋めていくことで、Nomaiが望み、知らなかったことに辿り着く過程が面白かったといえなくもない。

けど、そこだけだとやっぱり他の作品でも良い(ミステリー小説でええやん)になっちゃうから、人に話すときはもっとほかの言葉を選べるようにしていきたいところ。

 

これも三体のスケールの大きさと一緒で、生命の螺旋(生成と消滅)を感じられるところが好きなんだとは思うけど、この言い方ですらネタバレちゃうん?って思っちゃうのよねぇ。

インターステラーあなたの人生の物語もののあはれ、とかetcで語られる良いSFって気持ちが時間を超えて永遠になるところが何よりも儚くて美しいけど、そのディティールは言葉で表現する方法がないから物語にしてるわけで、やってくれとしか言えないのは語彙力が足らん言い訳なんだろうな。ぐぬぬ

 

 

■来年

あと30分になってしまった。

知りたい方向は多分ぶれず、楽しく作品に触れられる方法として、物の見方を増やしていきたいところ。

次はデザイン自体とかナラティブ自体とか調べて...みたい...ような気もする。

ただ多分哲学とか思考についての本読んだほうがいいんだろうな...畑違いの根っこがわからなくて、頭に残らなさそう。

 

あと働きたくない(平常心)