Outer Wildsをクリアすると何か書きたくなるのでで
すげぇもんをやった、俺はえれぇもんを見た。
といった満足感が人に話したい欲を駆り立ててくれたものの、
吐き出す先がねぇので書かざるを得ない。
いやほんと、明日仕事したくなーーーい(平常心)
なおOuter Wildsのゲームデザイン上、進行 = 世界の真実の構図であり、
ネタバレしないで書くのが無理なので、「Thank for Playing」を見た人だけ見ればいいと思う。
---間違って開いた人向けの配慮の壁---
■特にすこなところ
SFというジャンルは大抵分からんが壮大だったり、現実世界と共通する物理法則なりがあれば思考実験の場としてSFといっても差し支えがないといっても差し支えがないわけで(違う
ただ一貫して言えるのは、描かれる世界の生きた原理、法則、
真理を追いかける意志そのものが受け継がれていくことにSFしてるなと感じてる。
(というかそういうのが僕は好きで、原理や法則が真実かどうかは関心が薄い)
Outer Wildsでは、Nomaiという種族が宇宙の眼の発した信号を追いかけて、
遠いところからこちらの星系まで来た、という形跡が残っている。
主人公はHalを使って翻訳しながらその形跡を追いかけて推測を深める。
他にも道具は足(宇宙船)にカメラ(偵察機)と与えられていて、用意されている箱庭そのものが調査以外にすることを基本的には抑制している。
(ただし、疲れたらマシュマロを食べる)
多くの人が書いているように、そうした知りたいと思う知的好奇心そのものがゲームになっている、と感じられる。
お、初めて宇宙来たぜ!何だあの緑色の惑星は?ひとまず飛んでこ。
→ 着陸モード...かっこいい...何だこの竜巻は!?ウワー(初回
みたいな衝動で動く人間もループしてるから一安心な設計で、
ただそれでも知りたいと思えることに応えてくれる奥深さ、
+追いかけている対象であるNomaiも思っていたと感じられるところが非情に良い。
確かめずにはいられないのだから、しょうがない。
■絵的にすこなところ
・Nomaiの文字
これ映画のメッセージで見た表義文字を重ねずにブランチ切っていってる丸みが可愛い。いやあれは因果と結果の認識どうのっていう落ちだったが、Nomaiは普通に地球人と同じ思考っぽいので、文脈で枝分かれしてるんだろうけど、そこに挟まれる愛嬌や関係性にニヤリとさせられる。
・太陽の超新星爆発
きれい。
いつものBGM流れてる時、Chertがしょぼくれたので、他にも反応があるかと探ったらあいつしか絶望してなかった...Eskerとか口笛吹いてたぞおい。
・双子星
砂の推移で変わるのやべくないですか!?
1回それだけ眺めて終わりました。
・量子の月他法則について
観測すると云々は、僕はシュタインズ・ゲートからそういうのを知ったおっさんなので、ゲームプレイとして実際に映像として表示されている3Dオブジェクトを観測し続けなければならないというのが新鮮甚だしい。いやどうやって作ってるんだよあれ...
宇宙特有の浮遊感も相まって、見ていたものがなくなるという体験が自分はどこにいるんだろう...?という素朴な疑問に立ち返らせてくれてよい。
・宇宙の眼以降の演出
(作った人が)神
いやほんと始まりはインターステラーで、偵察機なくなるし、身一つで飛び込むのが怖すぎた。
真相に辿り着いた、という実感を噛み締めつつ、「観測する」ことで宇宙の終わりを見届けられる。
星々が爆発し、青白くなくなった後の孤独、
灯される新たなキャンプファイヤー(それにひとまずマシュマロ)、
気がついたら居るEskerが教えてくれる「シグナル」
ここで一番好きだったのは、木の上から見上げた先にある楽器を取るまでの演出。
これまで何人もが同じ光景を見上げて潰えた。
潰えたその亡骸は、未来に同じ光景を夢見た人の足場となり、果てはロケットを作って、宇宙に飛び出した。
同じシグナルに引き寄せられ、それでもを求め続けた一番このゲームらしい演出に感じられた。いや美しい。ほんと。
■褒めすぎてもアレなので、嫌いなところ
・アンコウ
許さん
・サボテンが砂で埋まるくだり
分からん(分からなかったのでぐぐった
・幽霊物質
っょぃ
◎書くだけ書いて満足したので、最後に
サントラ買って良かった。
核心である「14.3 Billion Years」は余韻を掻き立ててくれるなぁ...良き。
シグナルスコープがあまりに美しい考え方だったのもあって、正直楽器何か手を出したさがある。エアロフォンもっと手軽な値段で手を出せないかなぁ...